【小学6年生 Lさん】
Lさんは人との関わりは嫌いではないのですが
不安や緊張で同級生となかなか会話ができなかったり
話しかけられても反応できない時があります。
そんなLさんと取り組んでいるのは“話を聞く練習”です。
コミュニケーションというと
『相手に伝えること』をイメージしがちですが、
考えや気持ちを言葉にするのが苦手な生徒さんには
聞き上手になればいいよと伝えています。
その際『ちゃんと話を聞いているよ!』と態度で示すため
相づちを打つことが大事だとLさんに説明し、
会話の中で自然に相づちが打てるよう練習しています。
Lさんは話を聞いた時にどう反応すればいいのか
困ってしまうところがあるので
『うんうん』『へー』『なるほど』等
決まった言葉で反応できる相づちは実践しやすいようです。
またLさんは
自分が知らない話をされた時に
どう反応していいかわからず黙ってしまう傾向があるので
その場合は『そうなんやー』と返せばいいよと
アドバイスしています。
こういった相づちを友達との会話で実践してみたLさんは
友達の反応がいつもと違ったと
嬉しそうに報告してくれました。
何を話すか考えなくても会話に参加できる相づちは
とても便利なコミュニケーション手段だなと思います。